さてクリニックの方は、忘年会シーズンも重なっているせいか、腹痛・嘔吐・下痢で受診される方が増加しています。 特に悪心・嘔吐が強いと受診の動機となるようです。細菌性やウイルス性の胃腸炎の場合がほとんどですが、治療の原則は腸管の安静です。
そのためには、基本的に急性期には禁食が重要です。短期間であれば、食事を止めても全身状態が増悪することは少ないですが、水分の補充も中断してしまうと脱水でより具合が悪くなってしまうので、水分の補給は重要です。少量ずつ飲むのが大切で、少量の水も受け付けない場合は、点滴で血管の中に直接水分を入れなければなりません。合併症(心不全や糖尿病など)がある場合は、入院の適応となります。
ウイルス性の場合には、抗生物質は効かないので、対症療法が原則となります。
、言うまでもありませんが、通常の食生活に戻るまで回復するのに3〜4日を要するので、このような症状の場合には、忘年会などの外での飲食は控えめにした方が日常生活への影響は最小限となるでしょう。
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