2010年01月07日

関節リウマチの治療目標

 みなさん、あけましておめでとうございます。年末年始は、いかがお過ごしでしたか?
 今年度は、土日がお正月3が日に重なってしまい、例年より短く感じた方も多かったのではと思います。我が家でも、親戚回りや初詣、年賀状などのルーチンワークで終わってしまった感じです。
 天気は、関東周辺は快晴が続いていますね。空気がかなり乾燥してきていて、上気道に不快感を覚える人が増えていると思います。うがい手洗い等の習慣も、感染予防にはとても重要です。

 今回は、関節リウマチにおける治療目標について書いてみようと思います。学会等でも最近よく報告されていますが、主に生物学的製剤の効果によって治療目標が著明に変化してきています。

 自分が医師になりたての頃は、関節リウマチの患者さんに対しての治療は、主として痛みを軽減する事のみで、変形に対する医療に関しては、整形外科の先生にお願いする事が多く経験されていました。

 ところが、約7年前に生物学的製剤が実際に治療に導入されてから、痛みを軽減させる効果だけではなく、骨の変形を抑制する効果が認められてきています。文献によっては、破壊された骨の一部が修復されることが報告されており、結果として生活の質を上げる効果に関連しています。

 これらの治療の変化に伴い、関節リウマチの評価法も変化してきています。最初に、臨床的寛解という痛みが軽減し、関節の炎症がほぼ消失する状態を目標とします。疾患活動性を点数化して、10点満点で評価します。はじめは3.2点以下になるように治療します。(DAS28という関節所見、検査値、自覚症状から算出した値を使用します。)2.6点以下にコントロールされると臨床的寛解を満たしたことになります。

 この段階がクリアされれば、次に画像的寛解という、関節レントゲン写真上骨の損傷が進展していない状態を目標とします。骨のレントゲン写真は、平均年1、2回位で評価するのが一般的です。ここまでクリアされていて、臨床的寛解が一定期間(6ヶ月以上)維持されていれば、治療薬の減量あるいは中止をしても痛みがない状態、薬剤中止寛解を目指していくことが推奨されています。

 この段階までクリアできる確率は、現段階では高くはないと言わざるを得ない状況です。しかしながら、新しい生物学的製剤も複数市販直前となっていますし、10年前とは格段に進歩しているのは確実です。より多くの患者さんが、薬剤中止寛解に至れるように願っています。



posted by きょうさん at 22:18| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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